第24回「手づくり紙芝居コンクール」<ジュニアの部 優秀賞>
わかやまわかめ いくたそういちろう
あおくて、きれいなうみのなか、みどりいろの、おおきなわかめがいました。そのなは、わかやまわかめ。
うみのなかでは、いつもゆらゆらゆれていました。
わかめのくちぐせは「わかわかわか」。
たのしいときには「わかわかわか」。
さみしいときも「わかわかわか」。
わかめにはともだちがいました。たことたいです。
ふたりは、わかやまわかめがゆれているまわりを、すいすいおよいであそぶのがすきでした。
あるひ、うみのうえから、なにかがおりてきて、わかめをきりとりました。
そのころ、たいも、りょうしさんにつかまりました。
わかめはかなしくて「わかわか」ないていました。
そのこえをきいたたこは、たすけにいくことにしました。
ふねについたたこは
ふねのうえにのぼって、わかめのほうにいこうとすると、きゅうに、からだがうきました。
りょうしにつかまってしまったのです。
たこはにげようとしたら、りょうしのあみにいれられてしまいました。
たことわかめが、めをさますと、そこはいちばでした。
ひとりのおばさんが、かいものにやってきました。
おばさんが「たこをください。」といいました。
おみせのひとが「わかめもおいしいよ。」とすすめました。
おばさんは、わかめとたこをかってかえりました。
いえにかえったおばさんは、わかめとたこをつかって、すのものをつくりました。
おばさんはすのものを、ていぶるにおくと、となりにたいのさしみをおきました。
そのたいは、わかやまわかめのともだちのたいでした。
おばさんは、かぞくといっしょにおいしくたべましたとさ。
ごちそうさまでした。