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内田麟太郞ワールド

 平成24年度『子どもが主役の読書』を、9月29日(土)に情報交流センターBIG・U 多目的ホールで開催しました。
 この日のメインは、絵詞作家(えことばさっか)内田麟太郎さんの「わたしの詩 わた詩の絵本」と題した講演でした。画家さんと協力して絵本が出き上がるまでの道筋などのお話を、ユーモアたっぷりに語っていただきました。絵本『まねっこでいいから』は、読者の方のブログへの書き込みがきっかけになり、その読者と内田麟太郎さんとの交流から生まれたというお話や、お孫さんを大事にされていることがとてもよくわかる絵本、『なきすぎてはいけない』の読み聞かせなど、あっという間の1時間半でした。お話を通して、内田麟太郎さんの人間に対する暖かい眼差しがしっかり伝わってきました。

 北は高野口から南は那智勝浦・太地までの和歌山県内の内田麟太郎ファンのみなさまは、大満足の笑顔でお帰り頂けました。

 内田麟太郎さんがお帰りになる日、30日は台風17号が紀伊半島を直撃しました。飛行機も特急電車も運休。おまけにハイウエイバスも止まってしまいました。やっとのことで乗ることができた普通電車も増水で、紀ノ川が渡れず、急遽和歌山市駅へ移動し、南海電車に乗り変え、どうにか新幹線に間に合ったのですが、京都まで。その日は、京都で一泊されたということでした。後日、礼状にお返事をいただきました。

『台風―― それも思い出です。疲れたけど オモシロカッタ!!』

人間味溢れるお人柄の内田麟太郎さんでした。 

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