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川端誠さんがやってきた!!

 2月7日(日)、絵本作家川端誠さんを迎え「子どもが主役の読書」を開催しました。午前に絵本ライブ、午後に講演会を行いました。延べ約350人の方々が絵本の世界、川端さんの魅力にたっぷり触れ、会場は大満足の笑顔であふれました。

 前日の6日午後3時半、川端さんは東京から当館に到着するなり、お茶も飲まず、真っ先に会場(メディア・アート・ホール)をチェック!観客席の設置、舞台の高さ、照明などに次々と指示が出されます。来てくださる方が見えやすく、聞きやすく、最も楽しめる環境を考えて、会場に手を加えていく姿に、まるで本番さながらの気迫を感じ、我々もピシッと気合が入りました。また、椅子の角度をひとつ変えるだけでいかに観客が見やすくなるか、観客に最も満足してもらえる会場作りとはどういうものなのかということを改めて勉強させていただきました。

 本番当日、午前10時30分「絵本ライブ」がスタート。藍色の作務衣がよく似合う川端さんが拍子木を使って参加者をうまーく誘導し、会場に大きな拍手を起こさせます。つかみはOK!!『うんこ日記』のひらき読みを皮切りに、川端ワールドが展開していきます。舞台前に敷かれたシートには、絵本の世界にどんどん引き込まれていく子どもたちの熱気が漂います。作者自身の手で1冊1冊の絵本に命が吹き込まれていき、作者ならではの絵本に込められた思いが語られました。「あっ」という間の60分が過ぎ、興奮冷めやらぬ間に午後からの「講演会」開始!青いシャツに白いスラックスと衣装も気分も一新。「絵本とともに旅をして」と題して、スライドを交えながらお話がすすめられました。「実は僕、子どもの頃本をあまり読まなかったんだけど、本はやっぱり必要だよ」ということ。絵本をかくきっかけは19歳の時、レオ・レオニの『フレデリック』に出会ったからということ、スライドで気の遠くなるような絵本の制作過程を紹介しながら、「どんなに大変だと思うことでも、やり始めればいつかは終わる」と勇気がもらえるお話など、たくさんの宝物をいただくことができました。サイン会でも、一人一人の名前を丁寧に心込めて書かれている川端さんの姿に感動!川端さんから素晴らしい時間とエネルギーを贈っていただきました。2月末には落語絵本の新作「かえんだいこ」が出版されるそうです。そして、もうすでに次の新作に取り掛かり、悪戦苦闘しているという川端さん。健康に留意され、ますますのご活躍を心より願っています。 

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   開場前の念入りなチェックをする川端さん  子どもも大人もドンドン引き込まれる絵本ライブ

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  講演会はじっくりと聞き入る場面も盛りだくさん   ラジオ番組の取材。ここでも講演!

     (和歌山放送「にこにこ子育て」2/12より4週・毎金曜日15:55~16:05放送予定)