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出張講座 ―紙芝居をつくろう―

 12月18日(金)、御坊市にある和歌山県立紀央館高等学校から出張講座の依頼があり、20巻の紙芝居をひっさげて、「紙芝居制作講習」の出張講座に行ってきました。

 「携帯、ネット、TV、ゲームと多様なメディアに取り囲まれて育っている今時の高校生が、本当に紙芝居に興味があるのかな?」と少し疑いを持ちながら、図書室で生徒を待っていました。わずかの間にその疑いは晴れてしまいました。

 文化コミュニケーションクラブ、漫画部所属の生徒や希望者に限ったことと、インフルエンザの影響で参加者が少ないかもしれないと担当の先生から聞かされていたのですが、ワイワイ集まってきた生徒たちで用意していた資料が足らなくなる一幕も。

 紙芝居の実演から始まった講義。日本独自の文化である紙芝居の歴史や魅力、そして「今の子どもたちに人のぬくもり、心が直接伝わる紙芝居が必要である」という内容を中心にし、紙芝居の種類、紙芝居制作のポイントなどを説明しました。

 後半は当館が実施している「手づくり紙芝居コンクール」受賞作品の鑑賞の後、生徒たちに実際に簡単な紙芝居を作ってもらいました。2~3人のグループに分かれて、登場人物を決め、脚本や絵に関してのアイディアを出し合い、制作している姿から、高校生のエネルギーと感性にこちらが圧倒されましたが、その分パワーを吸収させてもらいました。

 短い時間で作ったとはいえ、講義で話したポイントをしっかり取り入れた作品はなかなかのできばえでした。これをきっかけに本格的に紙芝居の制作に意欲をもった様子も伺え、講座終了後「楽しかった!」「お話しつくるのっておもしろい。これからも作っていくからね」と言いに来てくれた生徒の笑顔が何よりの励みになりました。

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 紙芝居って奥が深いなぁ・・・        話を作るのは難しいけど、絵を描くのは楽しいな!