南葵音楽文庫ホームページ

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南葵音楽文庫の歴史

 南葵音楽文庫は、徳川頼倫侯爵(1872-1925)が設立した私設の図書館である南葵文庫の音楽部門に端を発しています。関東大震災(1923)の直後、侯爵は南葵文庫を、その音楽部門をのぞいて東京帝国大学に寄贈しました。

 頼倫の息子徳川頼貞(1892-1954)は、音楽部門を承継するとともに蒐集を大幅に拡大し、音楽および音楽学の専門図書館にむけ拡充しました。

 南葵音楽文庫*は、歴史的にも価値がある3つのコレクションを入手しています。ウィリアム・ヘイマン・カミングスの有名な音楽文庫の主要部分、ドイツの音楽学者マックス・フリートレンダー所蔵の貴重書や音楽雑誌、そして高名なチェロ奏者ジョゼフ・ホルマンが遺したすべての楽譜です。結果として、1929年には所蔵数は30000冊と記録されています。

徳川頼貞
徳川頼貞(1892-1954)


 南葵音楽文庫は、 財務危機のため1932年にすべての活動を中止しました。音楽家はもとよりほぼすべての日本人は、第2次大戦下の政治、社会、軍事的困難のなかで、この豊かなコレクションには思いが及びませんでした。

 長い間行方が判りませんでしたが、1967年になってコレクションは再び人々の前に姿を現しました。1977年以降、南葵音楽文庫は読売日本交響楽団が所蔵しています。

 この素晴らしいコレクションは、和歌山県と読売日本交響楽団との協定により、2017年、紀州徳川家ゆかりの地である和歌山で一般公開のはこびとなりました。

徳川頼貞
音楽学者、政治家。紀州徳川家の16世代当主。ケンブリッジで音楽学を学んだ後、彼はみずからの資産を音楽の振興に投じました。1939年以降貴族院の議員に、1947年には最初の参議院議員選挙で当選。外務委員長、ユネスコ国会議員連盟の会長として尽力しました。


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