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文書館だより 収蔵史料目録等 文書館紀要 記念誌等 和歌山県史

   
  古文書徹底解釈   紀州の歴史  第八集    (令和3年3月31日発行)
 
 第八集は、「御巣鶴捉り飼い」と題し、文書館寄託『高橋家文書』から、和歌山市北部木本村に居住する根来者の高橋家(当初は垣内家)が、紀州藩主が鷹狩を行う鷹場の獲物を増やすために烏や鷲、鳶などを鉄砲で駆除する役目を勤めたり、あるいは根来者の名義を相続する過程などで作成した古文書を取り上げます。
 根来者は根来寺僧兵が起源で、徳川家康が羽柴秀吉と戦った小牧・長久手の戦いで家康側に加勢したことから、江戸時代に至り幕府や紀州藩の下級役人となったものです。通常は農業をし、緊急の際にだけ出動を求められる役儀でしたが、のちに権利(株)として売買されるようになります。実際は売買でありながら、藩の手前、相続として願い出た一連の古文書を読み進めます。
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  古文書徹底解釈   紀州の歴史  第七集    (令和2年3月31日発行)
 
 第七集は、「拙者出張り居り候」と題し、文書館蔵『中筋家文書』から、紀州藩名草郡和佐組(現和歌山市東部)の大庄屋が職務上作成・取得した古文書を取り上げます。
 近年、猪や鹿などの野生動物が人里に出没する事件が多発していますが、江戸時代にも同様な現象があったことが古文書に記されています。その中で、すみかを奪って害獣をよそに追いやるという手立てがあったことには驚きます。
 村に現れ作物を荒らす猪鹿駆除の際、勘違いした大庄屋が鉄砲打ちに「出張る」話など、村の鉄砲に関する古文書を読んでいきます。
 また、幕末期に町人・百姓たちも取り立てられて組織された農兵の銃隊訓練や鉄砲の取扱いに関する古文書なども取り上げます。
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  古文書徹底解釈   紀州の歴史  第六集    (平成31年3月31日発行)
 
 第六集は、「夜分火を焚き酒食を用い」と題し、文書館寄託『瀬戸家文書』から、幕末期の紀州藩日高郡天田組の大庄屋が職務上作成・取得した古文書を取り上げます。
 百姓家の相続・義絶、養子や婚姻の縁談・離縁・復縁、百姓の孝子表彰、医師への褒賞、百姓の夜間集会(一揆未遂)事件、紛失した「御用物」の探索、奉公人を別の者が働かせていた事件、医師の娘の奉公先での行方不明事件といったエピソードを具体的に見ていきながら、大庄屋の職務内容や権限の範囲などを明らかにします。
 また、今回は、「仕」など、同じ語でも箇所毎に意味が異なる動詞について、いつも以上に徹底的に解説しています。 
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  古文書徹底解釈   紀州の歴史  第五集    (平成30年3月31日発行)
 
 第五集は「表方願い出で候節は彼是面倒」と題し、文書館寄託『岡本家文書』から、 江戸時代、高野山寺領であった那賀郡神野組福田村の岡本氏が、高野山から命じられて 各種揉め事の処理をした過程で作成・取得した古文書を取り上げます。
 たとえば、支配違いである紀州藩領との揉め事では、紀州藩側は明らかに高野山寺領を 見下した態度をとってきます。また高野山寺領の領民も、揉め事の処理を村役人を飛び 越えて直接寺領役人(寺)に依頼するなど、紀州藩ではあり得ないような行動をとって きます。対する高野山の基本スタンスは、「表方(=幕府)願い出で候節は彼是面倒」 だからとにかくそれを回避しろ、で、岡本氏に処理を命じるのでした。こうした事例を 見ていくことで、高野山寺領の脆弱な統治の実態が分かってきます。
   今回も、古文書の用語や語法を解説するのはもちろん、原文の用語間違いや文章力の 巧拙も解説し、文意を徹底的に解釈しています。
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  古文書徹底解釈   紀州の歴史  第四集    (平成29年3月31日発行)
 
  大変御好評いただいている『古文書徹底解釈 紀州の歴史』シリーズは、文書館の古文書講座で取り上げた古文書の写真と、 それについて詳細な解説・釈文(解読)・読み下し文・文意例(現代語訳)を加えた本です。
  第四集は「源太夫、情けを以て申し諭す」と題し、文書館寄託『堀家文書』から、 堀源太夫が紀州藩の「胡乱者改(うろんものあらため)」を勤めた過程で作成・取得した古文書を取り上げます。
  表題の二十両紛失事件のほか、鉄砲詐欺事件、盗品売買事件、だんじりによる瓦破損事件、 「祷祈者体(とうきじゃてい)」の風来者追い出し事件、無届浄瑠璃興行事件、贋金所持事件、牛市開催の許可、 容疑者の忌中一時帰宅の監督、不良奉公人の指導といったエピソードから、 詳細が知られてこなかった胡乱者改役の幅広い職務内容について具体的に見ていきます。
  今回も、古文書の用語や語法を解説するのはもちろん、原文の用語間違いや文章力の巧拙を厳しく指摘し、 書いた人の性格や仕事ぶりについてまで楽しく論評しながら、文意を徹底的に解釈します。
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  古文書徹底解釈   紀州の歴史  第三集   (平成28年3月31日発行)
 
  第三集は「彦次郎、威光を笠に着る」と題し、紀州藩の役人から廻ってきた触書などを御坊村(現御坊市御坊)の庄屋が書き留めた 「御用留」(『県立図書館移管資料』)の中から選んでいます。 今回も、読みや現代語訳を載せるだけでなく、歴史用語、敬語や補助動詞などの語法についても詳しく解説したうえで、 文意を徹底的に解釈します。
  取り上げる16のエピソードはいずれも藩の役人からの達しなのですが、藩役人の変更・家出人の人相書き・博奕(ばくえき)・ 鳴り物停止(ちょうじ)・秤(はかり)の改め・高額鉢植えの売買禁止・焼き物の調査・人足の身だしなみ・ふとんの供出・ 牛の忘れ物・村役人の握り飯など、内容は多岐にわたります。
  用語や語法、当時の制度がわかるだけでなく、時には滑稽でさえある藩士の行動様式、規制を守らなかったり、 かいくぐったり、あるいは利用して金を儲けようとする庶民のしたたかさや書き手の性格までが垣間見える、楽しい本です。
 
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  古文書徹底解釈   紀州の歴史  第二集   (平成27年3月31日発行)
 
  当館の開館20周年を記念して発行した『古文書徹底解釈 紀州の歴史』はたいへん御好評いただきましたので、続編を作りました。 今回も、古文書の写真と合わせて読みや現代語訳を添えたばかりでなく、歴史用語はもちろん、 敬語や補助動詞など語法についても疑問の余地のないように詳しく解説し、文章を徹底的に解釈しています。
朝暮母を慕う
  紀州藩士は、自身の結婚や離婚についてであってさえ、藩に願い出て、許可を得なければなりませんでした。 万延元(1860)年、藩士夏目三郎大夫は離縁していた元妻との再縁(復縁)願いを藩に提出します。 その理由は、二人の間にできた娘が「朝暮(ちょうぼ)母を慕い」、復縁を望みつづけているからだというのです。 一見、まさに「子は鎹(かすがい)」になって離縁した父母が元の鞘に収まる、泣かせるエピソードに見えますが、 実際にそんなドラマはなく、復縁願いの「雛形」のとおりに書かれただけのようなのです。
ほか4編
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    和歌山県立文書館 開館20周年記念誌
  古文書徹底解釈   紀州の歴史   (平成26年3月31日発行)
 
  百数十回に及ぶ古文書講座で取り上げた資料から厳選し、徹底的に解読する本を作りました。 歴史用語についての解説、敬語や補助動詞など語法についても詳しく説明し、文意を徹底的に解釈しています。

つるの嫁入り
  百姓の娘"つる"が"武兵衛"に嫁入りしてから没するまでの約30年間にわたる、一家と村の暮らしを覗きます。
偽一九と書物屋喜一郎
  書物屋阪本屋喜一郎・大二郎兄弟は、天保5年以降、『和歌山買物独案内』の出版を企て、町奉行に許可を願いますが、 なかなか認められません。その間、有名な戯作者十返舎一九が現れ、同じ企画を江戸で進めているといわれます。 ところが一九は4年前に没しているのです。
 
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    和歌山県立文書館 開館15周年記念誌
  紀の国へのいざない     和歌山県立文書館だより第24号永久保存版    (平成20年12月1日発行)
 
  開館15周年の節目の年にあたり、『時空の旅 ふるさとを訪ねて』に続く記念誌を作りました。
  これまでの『文書館だより』で紹介した資料に加え、 パネル展示やケース展示で解説を行った資料の中から興味深いものを選び、カラー写真をまじえて紹介しています。

出世には長命、口添え、密御用
  西山家は二代藩主光貞に召し抱えられて以来、明治維新まで紀州藩に仕え、 この間に禄高は初代の切米十二石から五代では知行高千二百石へと加増されました。紀州藩では跡目、または家督を相続する際は、 財政上の理由から相続のたびごとに家禄が徐々に切り下げられていくのが一般的な型となっていましたが、 なぜ西山家は家格が上昇し続けたのでしょうか。調べてみると、三代目と四代目が長命であり、 五十年以上の長期間にわたって勤続することができたので、禄高が減じられることなく相続が許されたことがわかります。
ほか多数
 
 
   
    和歌山県立文書館 開館10周年記念誌
  時空の旅   ふるさとを訪ねて   (平成15年3月31日発行)
 
  開館10年を機に、これまでの研究や活動の成果をまとめました。
  当館パネル展示で紹介した所蔵資料をカラーで撮影し、テーマごとに解説文をつけてあります。

江戸時代のリサイクルとゴミ問題
  物はくり返し使うのが当たり前。古い物を売り買いし、修繕する商人が町には大勢いました。
紀州藩士を家譜から探る
  近世の家臣はその家に固有の役儀が決まっていて、代々その役儀をつとめるものと考えられていますが、 昇進の階梯を踏み、先代とほぼ同じ役儀にまでたどり着くのが基本形のようです。
明治2年熊野地方の一記録
  『南紀徳川史』を編さんした堀内信は元紀州藩士ですが、江戸で生まれ育ったため、 明治2年に赴任した熊野地方の情景や風習はとても興味深く映ったようです。
ほか多数