山崎家文書は、和歌山市大垣内在住の山崎博光氏から和歌山県立文書館が寄託を受けた文書群である。 山崎家は、旧紀伊国那賀郡大垣内村(現和歌山市大垣内)に所在し、近世には庄屋・御蔵庄屋などを勤めた家である。由緒書によると、先祖は足利義昭に仕え、その後根来衆となっている。 一部村役人時代の村文書もあるが、現在残されている文書のほとんどが、「山崎家」の文書である。とくに近世末期に蔵庄屋を勤めた山崎角右衛門一件関係文書は、当時の蔵庄屋と村支配・山崎家を知る上で興味深い史料である。