谷口家文書は、和歌山市冬野在住の谷口匡氏から和歌山県立文書館が寄託を受けた文書群である。 谷口家は、近代以前より旧紀伊国名草郡冬野村に所在し、村の庄屋を勤めたこともある家である。 旧谷口家の北東にある浄土宗万福寺の東側の土地は谷口家の所有地で、以前そこには唯称庵(または谷口庵)という庵があった。谷口家文書の多くはこの庵に伝わる什物である。 文書は大きく分けて宗教関係とその他・明治期に使用された教科書類(漢籍を含む)に分けられる。