和歌山県営繕技師増田八郎資料(和歌山県立文書館蔵)
解題
和歌山県営繕技師増田八郎資料は、和歌山県立文書館に寄贈された資料である。
増田八郎は、現和歌山県庁舎を新築するため、昭和10(1936)年から同13(1938)年にかけて、営繕技師として和歌山県に在職し、県庁舎の設計・監督を務めた。
寄贈された資料には、増田が県庁舎建築の過程や竣工時の様子を写した写真をまとめたスクラップ帳などがあり、これらの資料から県庁舎建築の様子をうかがい知ることができる。また、現在は地中に埋められて見ることができない定礎の写真など、貴重な写真も多数含まれる。
なお、和歌山県庁本館は平成25年(2013)に国登録有形文化財として登録された。外観を始め、正面玄関・階段室、正庁、知事室、県議会議場などは現在も竣工時の姿をよく残している。
目録
Web公開資料目録
- 1 増田八郎家族写真JPG
- 2 県庁舎を設計した人々 昭和10年9月29日
東京帝国大学にて。右端が東京帝国大学教授内田祥三(監修)、中央下に増田八郎(設計担当)、 左下が坪井義勝(構造担当)。JPG
- 3 定礎銘板(表) 起工式の際に地下5mの基礎に埋められた。JPG
- 4 定礎銘板(裏)JPG
- 5 起工式1 昭和11年9月14日JPG
- 6 起工式2 昭和11年9月14日JPG
- 7 基礎杭打ち 昭和11年11月22日JPG
- 8 中央部基礎コンクリート打ち 昭和11年12月7日JPG
- 9 東翼部の鉄筋組み 昭和11年12月19日
柱となる鉄筋を組み立てていく。足場は丸太足場。JPG
- 10 議場鉄骨建て方 昭和11年12月19日
吹き抜けの議場は鉄骨鉄筋コンクリート造。JPG
- 11 西翼部基礎配筋 昭和11年12月19日JPG
- 12 正面玄関基礎コンクリート打ち 昭和11年12月21日JPG
- 13 リベット締め 昭和12年1~2月頃
真っ赤に熱したリベットを轟音と共にハンマーで打ち締める。JPG
- 14 コンクリート打ち 昭和12年1~2月頃カ
当時のコンクリートは現場で調合し猫車で運搬した。JPG
- 15 職人たち 昭和12年2月26日JPG
- 16 建て方遠望 昭和12年4月3日
和歌山城隅櫓より撮影。JPG
- 17 議場傍聴席 昭和12年6月28日JPG
- 18 東翼部4階型枠 昭和12年6月25日JPG
- 19 議場プロセニアムアーチ仮枠 昭和12年7月15日JPG
- 20 テラコッタ取り付け 焼き物のテラコッタを駆体頂部に取り付けて装飾。JPG
- 21 壁面タイル貼りJPG
- 22 竣工間際遠望JPG
- 23 屋上奉安殿建設 昭和12年11月3日
昭和天皇・皇后両陛下の御真影を収めた建物。戦後まもなく撤去された。JPG
- 24 竣工 昭和13年1月28日JPG
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