平成25年度和歌山県公共図書館協会研修会~山の本屋さん、井原万見子さんの講演会~
6月26日(水)、県内の図書館等関係職員を対象にした研修会を当館で開催し、日高川町(旧美山村)で書店を営まれている井原万見子氏に講演をしていただきました。
当日は朝から大雨で、井原さんが無事に到着されるか心配でしたが、「こんにちは!」と、井原さんの元気な声を聞いてホット一息。
井原さんは、旧美山村生まれ。叔父夫婦が開業した大阪「イケモト書店」枚方店の美山支店をご主人の理解を得て「イハラ・ハートショップ」として開店(継承)されました。
『かいけつゾロリ』原ゆたか氏のサイン会や宮西達也氏のおえかき会、『ねずみくんのチョッキ』上野紀子氏の絵本原画展を美山で開催するなど、地域の子どもたちへ「本の力の不思議」を伝えるため、地道な努力を惜しまず活動されています。
講演会では、井原さんの強弱のあるリアクションを交えたお話で、すぐに参加者全員が井原ワールドに引き込まれ、あっという間の80分間となりました。
お話を聞いて分かったことは、井原さんは、お店に来る人たちをはじめ、人との出会い・触れあいをとても大切にされていて、その原点にあるものが「本」だということです。
参加者からは「井原さんの熱い思いに感激した」「イハラ・ハートショップに行って井原さんとお話をしたい!」等々、大好評で、同じ本を扱う立場として、とても参考になったようです。
井原さんの著書『すごい本屋!』(朝日新聞出版)、石橋毅史著『「本屋」は死なない』(新潮社)などは、井原さんのお人柄を知る内容になっていますので、ぜひ御一読を!
絵本を片手に熱い思いを伝えてくださる井原氏