老の苧環(和歌山県立文書館蔵)

解題

 老の苧環(おいのおだまき)は、堀内家文書の一部として、和歌山県立文書館に寄贈された資料である。
 堀内信は元紀州藩士で、紀州藩史研究の基本資料とされる『南紀徳川史』を編纂した人物である。
 老の苧環は、堀内信が「世に普く知られず目新しく興味あらんやと思へる」事象を絵と文章で記録したもので、上下2巻から成る。
 上巻では、紀州藩江戸赤坂邸の西園、日光・盛岡・大湊・朝鮮・別府などで見聞した事象が描かれている。下巻は明治2年(1869)頃の熊野地方に関する記録となっている。堀内信は明治2年に牟婁下郡民政知局事に任命され牟婁郡に赴任しており、この時に見聞した事象が描かれている。

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